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「月経を順調にするためには座薬を挿入する必要が…」エリート医師が犯した“16歳の富豪令嬢”への性的暴行…“無罪説”が投げかけた波紋

「座薬治療の必要がある」と偽って“16歳の富豪令嬢”に性的暴行…“泣き寝入り”も見透かしたエリート医師の“卑劣な堕胎工作” から続く

 第一報が流れた3月3日、大野博士は山手署に召喚されて取り調べを受けた。供述について3月4日付朝刊は、国民新聞が「大野博士 罪状自白す」とした一方、読売は「問題の大野博士 一切を否認」と食い違いを見せた。

 ただ、「犯行の一部を自白」とした東日も本文の博士の談話では「『今度の事件は全くの誤解だから、5~6日中に文書にして顛末を申し上げましょう』と答弁を渋らせたが、『局部療治をしたのは体を温めるためで、座薬療法は病気に対する最善の方法をとった』と語っていた」としており、実質的には否認ととれる。

 その後の予審(当時の司法制度で、起訴後、予審判事が公判に付すかどうかを調べる手続き)段階でも「被害者に対し、恥ずかしめを与えたことを認めるが、これは被害者の了解を得た後で、堕胎の手術(措置)を行ったのは、被害者の体が悪いからで、医師としては当然のことである」と述べ(3月15日付都新聞)、公判でもほぼ同様の主張を続けた。

 3月4日の読売は、六女が「今後職業婦人となって社会に立ち、一生独身を続けたい」と両親に涙ながらに話したと報じた。

 彼女への同情に、犯情の悪さと発覚後の態度も加わって、新聞の大野博士に対するバッシングはさらにエスカレートしていった。

 3月4日付東朝朝刊は「博士は3日午後上京して以来いまだに帰宅せず、某々有力者に依頼してもみ消し運動に奔走中である」と書いた。

 のちに正式に弁護人になる花井卓蔵弁護士にいろいろな依頼をしたようだ。花井は足尾鉱毒事件や大逆事件の弁護活動に当たった人権派弁護士で、国会議員にもなり、衆院副議長も務めた。

もみ消し運動、必死の工作

 3月7日付国民新聞は「博士號(号)を返上し 横濱を立退かう(たちのこう)」の見出しで次のように伝えた。

〈「大野博士は花井博士に依頼して、もみ消し運動に着手したほか、県会議員、医師・野方次郎氏を介して示談方を小倉氏に交渉しているが、聞くところによると、医師として患者に対して不正行為をしたのだから、全ての公職を去ったうえ、医師を廃業し、博士号を返上して横浜を立ち退くという条件であると」〉

 刑事訴追を免れるため必死の工作を続けていたということだろう。政治家からも圧力がかかったが、鎮之助の意思は固く、示談に応じないまま3月7日、大野禧一博士は起訴され、収監された。

 3月8日付読売は「大野博士は 昨夜収監さる 強姦傷害堕胎未遂 といふ(う)おそろしい罪名の下に」の見出しで伝えた。

事件は2つのポイントをめぐって展開していく

 同紙には別項で気になる記事が2本ある。1本は「凌辱を適用し得るか」という見出しで次のような内容。

〈「大野博士が小倉家六女を欺瞞して凌辱した事実は刑法第178条(当時)の強姦(罪)を適用できるかどうかについては、早くも法文の解釈が異なり、目下専門家でもいろいろ議論されている。(横浜地裁)検事局では、今回のような巧妙な?手段と方法で行われた事実がいまだ全国にその例がないので、7日正午、南谷検事正は各検事を自室に招いて緊急会議を開き、法文解釈について意見を交換した。法文の不備による点もあるので、結局本件は大審院まで持ち出され、判決例として将来に残されるだろうと観測されている」〉

 もう1本の記事は「性教育を正課に 設けよと議論」。事件が横浜市内の女学校に「一大反響」を与え、「ことに私立女学校間では昨今、にわかに性教育を正科目に設置すべきと議論沸騰し、それだけに今後本事件がいかに解決されるか、注目を引いている」としている。

 記事の通り、法律解釈と性教育の問題はこの事件の最大のポイントだった。

 読売は3月9日付朝刊で「悔悟の大野博士 獄中に『済まぬ済まぬ』と嘆息し 絶食を續(続)く」と収監後の様子を報じる一方、3月17日付朝刊婦人欄では、「婦人の知識者間に 性教育の企て」の見出しで「大野博士の事件から、女学生に性の知識を与えねばならぬということが、同性識者間にも盛んに唱えられるようになった」と指摘。

 東京・至誠堂病院の吉岡房子・副院長の「女学校の上級生に対し、課外講義のように女医が性の話をしたらどうかと思います」という意見を紹介した。対して、3月23日付朝刊では「女學(学)生の性教育は 文部省が反對(対)」の見出しで同省の山内督学官の話を伝えた。

〈「性教育の可否については十数年前からかれこれ議論があったが、実際性の知識を教え込むことはなかなか至難の業で、その教材の内容、範囲をどうするかということが一番問題である。こういう面倒な問題はややもすると、良い結果よりもかえってみだらな感情をそそるような悪い結果になりやすいから、性教育などはよほどの考えものだろうと思う」〉

 督学官はさらに大野博士の事件について「女の性的知識の欠陥も悲劇の一原因を成しているらしくうわさしているが、アレはむしろ、女そのものよりも両親がその責任を負うのが至当だろう」とし、次のように締めくくった。

〈「文部省としては、現在の生理衛生で教えている程度以上にはその必要を認めない。私は性教育よりも、むしろ中学校の上級生か高等学校辺の生徒に性病の恐ろしいことを教えるのが今日の急務でなかろうかと考える」〉

 あくまで男性主体の考え方で責任を家庭教育に押しつける、あきれるほどの“役人根性”。いつの時代も変わらないというべきか。

「集まった人々の中からは、盛んに大野博士を弁護する言葉も出た」

 読売は4月23日付朝刊から2日続きで海軍少佐夫人の「私の家庭で行ふ(う)性教育の實(実)際」を掲載したが、内容は男女共学の勧めなど、性教育とはとてもいえないようなもの。督学官が両親の責任に言及したように、大野博士よりむしろ被害者や家族の態度を批判する声は一部に根強くあったようだ。

 3月27日付読売朝刊の「大野博士事件に鑑み風紀調査委員会を置く」は医学士会の定時総会を報じた末尾で「集まった人々の中からは、盛んに大野博士を弁護する言葉も出た」と記述した。

 3月31日、予審で公判に付されることが決定。大野博士は保釈された。

 その後も、京都帝国大学医科大学(現京都大医学部)から博士号を授与された学術論文が間違いだらけだったとされ、学位の悪用に制裁を加える学位令改正論議が巻き起こったり、大野博士が主任技師になっていた大阪の細菌研究所の不明朗な運営が問題にされたり、関連の記事が紙面をにぎわせた。

「無罪説」広がる

 横浜地裁での初公判は1923年5月5日。翌6日付読売の記事は――。

〈 医学博士・大野禧一に係る第1回公判は節句の5日午後1時、横浜地方裁判所刑事第二号法廷で開廷したが、定刻前から犇々(ひしひし)と詰めかけた傍聴人は「強姦堕胎未遂傷害被告人大野」と朱書された掲示板前に蝟集(いしゅう=1カ所に群れ集まる)し、身動きもできぬ雑踏を呈し、その中には横浜医師会長・得田保氏や市内開業医師ら数名も交じっていたが、女子の傍聴人は1人も姿を見せなかった。

 かくて午後1時、大野博士は江木、花井、花本、山崎、吉住の5弁護士と自動車を駆ってひそかに裏門から地下室に姿を隠していたが、同30分に至って法廷に呼び出され、新保裁判長係り、田中検事、立ち合い5弁護士列席の下に尋問は開始された。田中検事は、被告に対する公訴事実は予審終結書記載の事実を簡単に述べ、さらに公安を害するところありとして傍聴禁止を求めたので、裁判長は合議のうえ傍聴禁止を宣告。事実の審問2時間にわたって証拠調べを終わって傍聴禁止を解いた。〉

 同じ日付の東日は「若い婦人の姿も目立った」とあり、食い違いが甚だしい。読売には「法廷内の大野博士」の説明が付いた和服の写真が載っている。同年5月31日の公判には被害者の六女と母親が出廷。

 今回も傍聴人が詰めかけ「午前11時、開廷するや、たちまち場内にあふれる盛況を呈した。せっかく座席を占めたものの、直ちに公安を害するとして傍聴禁止を宣告され、しぶしぶ退廷」(6月1日付読売)するありさま。尋問は3時間にわたった。

 その読売の同じ紙面のトップ記事は「大野博士の罪の子は 既に四月堕胎さる」。体の異常で4月末に入院中、「医学上必要とあって秘密裏に流産した」と報じた。いまではとても考えられないプライバシー侵害だが、当時はそれほど気にしなかったのか。

 この記事の末尾にはこんな記述がある。「凌辱に関する点は法の欠陥であり、堕胎は法医学上当然な処置であるという見地から、法曹界の人々の間には早くも無罪説が伝えられるに至った」。

 同じ紙面には、事件を興味を持ってみているという大井静雄弁護士の談話もある。六女の妊娠中絶について「(旧)刑法第35条(『法令または業務上正当な行為はこれを罰せず』)を適用したのだろう」とし「この堕胎は罪にならない」と断定。そうだとすれば「大野博士が同じ必要から人工堕胎をやろうとして未遂に終わった行為も罪にならぬことになる」と論じた。

「博士大野がもし無罪となったら…」

 読売は5月29日付朝刊で六女が体調悪化で出廷が危ぶまれていると報じた中で既に、母体保全のための妊娠中絶の可能性を指摘。「万一、医学上、肺尖カタルのために堕胎することになれば、いきおい被告大野博士の申し立てに有利な事実を加えることになる模様で、この公判に多大の期待をしている者が多い」と述べている。

 さらに6月9日付朝刊では、「博士大野が若(も)し 無罪となつたら」と、判決が無罪の場合、神奈川県警察部衛生課が医業停止処分を上申する方針だと報じた。無罪説が一部にあったのは事実のようだが、この事件を最も熱心に報道した読売は、一方で無罪論をリードしていたようにも感じられる。  しかし、そもそも六女の妊娠は大野博士の暴行によるもので、現に訴追されているのだから、博士による中絶未遂と実際の中絶手術を同列に論じることはできないだろう。どうも、このあたりの論議はおかしい。  6月15日の公判では、六女の中絶手術をした産婦人科医の証人尋問があり、検察側は懲役8年を求刑。それに対し弁護側は、性的暴行は刑法上、中絶未遂は法医上、犯罪不成立と主張。花井弁護人は「大野博士は道徳的に憎むべきだが、法理上、犯罪を構成しない」と弁論した。ここに至って読売も6月16日付朝刊記事で「結局、体刑(実刑)は免れぬ模様である」と認めた。  判決を前にした6月18日付読売朝刊は「金に窮した 大野博士」の見出しで、事件発覚以来仕事もなく、弁護費用の支払いに窮し、横浜の自宅を4500余円(現在の約730万円)で売却。イギリス、フランス、ドイツの原書の翻訳に没頭していると報じた。

判決に「顔色土のごとく変わり」

〈 大野博士を― 懲役六年に 昨日判決言渡さる 【横浜電話】群馬水力電気会社の社長・小倉鎮之助氏の六女で横浜市平沼町、県立女学校4年生(19)を凌辱、妊娠させて犯行を隠蔽せんと企てた医学博士・大野禧一に係る事件は昨23日午前11時、判決言い渡しがあった。この日初めて傍聴が許されたので、傍聴人は潮のごとく詰めかけてたちまち満員となった。被告大野博士は竪絽(たてろ)の紋付に仙台平のはかまを着け、やや興奮せる感情を無理に緊張させ、青白い顔色に両眼を赤く染めて被告席に着き、両手を重ね、頭を垂れて判決を待った。かくて午前10時半、新保裁判長、陪席判事並びに瀬戸検事立ち合いの下に、裁判長は被告の名を読み上げ、「強姦罪として懲役6年に処す」と言い渡すや、被告は一時自失したように瞑目し、時折、けいれんのように全身を震わせながら、判決の理由を読み聞かせられた。退廷した時には、さすがの業腹な博士も顔色土のごとく変わり、取り囲んだ記者連に「誠に申し訳ありませぬ」と繰り返しつつ、「私は控訴する考えですが、花井、江木両博士に相談してからのことで、これからすぐに上京します」。倉皇として裁判所裏手に待たせてあった人力車に乗り、ほろを深く下して逃げるがごとく消え失せた。〉  1923年6月24日付読売朝刊はこう報じた。「竪絽」とは夏用の絽織の着物の一種。「仙台平」は仙台で作られる絹織物で袴(はかま)の最上級品。

大きく変わった“雲行き”

 記事に添えられている「判決文の内容」で事実関係がどう判断されたか、性的暴行の部分を見る。〇〇にしたのは読売の判断で、配慮して略した部分もある(記事原文に注釈などを入れる)。

〈【横浜電話】名を治療に借り、同女(六女)を〇〇せんと企て、同女が良家の子女にして性的知識に乏しく、かつ被告人に対し多大の信頼をなしおるに対し、同(1922)年11月下旬、同女に対し「〇〇糜爛(びらん=ただれる)しおり、胸部の疾患に影響する恐れあるをもって、これを治し、兼ねて月経を順調ならしむるため〇〇に座薬を挿入する必要あり」と偽言し、同女をして、全然懐妊の(可能性があるという)事実を知らしめず、ついに治療のため座薬を挿入するものなりと誤信せしめ、もって抗拒不能ならしめたるうえ、被告人方治療室においてひそかに同女を〇〇し、爾来(じらい=それ以来)犯意継続し、同年12月下旬に至るまでの間、3回にわたり同所において同様の手段をもって同様抗拒不能たらしめたるうえ、引き続き同女を〇〇した。〉 「抗拒不能」とは身体的・心理的に抵抗することが著しく困難な状態のこと。判断は当然と思える。読売は裁判長にも取材した記事も載せているが、かなり雲行きが変わっている。 〈【横浜電話】大野博士に対し懲役8年の言い渡しをし、にわかに名判決として法曹界から好評を博している横浜地方裁判所裁判長・新保勘解人氏は、本件に対して、性的犯行に関する判例その他、イギリス、ドイツ、フランスなど各国の参考書もひもといて子細に研究を重ねた。ことに被害者の喚問に際しても、その慧眼(けいがん=優れた眼力)をもって精細な尋問を試みたというが、昨日、往訪の記者に大要次のように語った。 「被告の陳述では、被害者が暗黙のうちに承諾したように申し立てていることと、被害者が通常の一般常識から考えて当然知らなければならないこと(を知らない)ため、少女に性交に対する知識がどのくらいの程度まであるか」 「随分研究もし、かつ事実問題として綿密な取り調べをした。要するに、絶大な信用のある大野医師を信頼し、全く座薬を挿入すると誤信したもので、我が国の刑法の解釈としては、これを有罪とするのに異論を挟む余地があるところだ」 「堕胎の点は、犯跡を覆おうとしたもので、その目的において治療行為と目すべきでもない」〉

それから1カ月もたたない9月1日、関東大震災が…

 大筋で妥当な判断だと思われるが、被告側はすぐ控訴した。以後、関連のニュースは扱いが小さくなるが、同年8月16日付読売は六女の縁談を社会面トップで大きく扱った。源氏の流れを引く子爵家の27歳の実業家と六女の間に縁談が進行中という内容で、実業家の写真も載せている。  ところが、別項記事で父親の小倉鎮之助は「全然知らない」と否定した。見出しも「話はあつても拒絶サ 遠い将来には結婚しや(よ)うが 持参金を出す程弱味はない」。記事は「子爵家はあまり富んでいないようである」と書き、鎮之助の話に持参金は20万円(現在の約3億3000万円)とある。金目当てで父親も知らない縁談の記事を社会面トップにするか、とあきれる。  それから1カ月もたたない9月1日、横浜も含めた広大な地域が関東大震災に襲われる。そして年が明けた1924(大正13)年。まだ混乱が続く中、大野博士の消息は1月24日付読売朝刊に登場する。

「賀川豊彦氏の下で 懺悔した大野博士 細民のために奉仕す 『目賀田』と仮りの名で」の見出し。賀川豊彦は明治・大正・昭和に大きな足跡を残した社会運動家・宗教活動家で、出生地の神戸をはじめ、各地で貧民救済を続けていた。  関東大震災の際も、関西から仲間と上京。本所区松倉町(現墨田区)の焼け跡に本拠を置き、テントを張って被災者救援活動を始めていた。記事の書き出しはこうだ。 〈「つい2、3日前、賀川豊彦氏の経営する本所松倉町のキリスト教産業青年会無料診療所へ、身なりの卑しくない医師が現われた。患者や看護婦から『目賀田先生』『目賀田先生』と敬われて、物言いといい診察の行き届いたところから、いずれは名医の成れの果てだろうと付近のうわさが高まった折柄、偶然にもこの目賀田医師は昨年春、横浜で凌辱事件を起こして医師会から免状を取り上げられた大野禧一先生の世間を忍ぶ仮の名であることが分かった」〉  以下、震災後、関西から1万人分の医薬品を持ち帰って、横浜でひそかに被災者の医療活動をしていたが、医師会ににらまれ、実業家の紹介で賀川に協力を申し出たと書いている。  読売はその後も、大野博士の妻も含めて被災者・貧民救援活動に従事したことを報じるが、横山春一「賀川豊彦伝」のその時期の記述には「大野」も「目賀田」も登場しない。実際に活動の実績はあったとしても、誇大に語られたのでは? 有罪を予想したうえでの復権のためのイメージアップ作戦だったような気がする。

ようやくむかえた控訴審初公判の日…

 公判は震災などで延び延びになっていたが、1924年11月25日付時事新報に「信仰生活に入る」の見出しの記事が。読売同様、大野博士が賀川豊彦の引きで震災被災者の医療活動に従事。キリスト教信仰に傾いていると報じたが、記事の中で、弁護人と群馬水力電気の役員、小倉家側の弁護士の間で示談がまとまり「24日、東京控訴院に告訴取り下げの書面が出た」と書いた。  ところが、約1週間後の1924年12月1日付読売朝刊は「小倉家の告訴 取下はうそ」と報道。この時、既に小倉鎮之助は亡くなっていたが、「遺言にも、必ず本件は最後まで強く争い、自分の意思を継いでくれ、とあるから」と家族は強硬で、うわさは事実無根と主張した。  さらに年が明けた1925(大正14)年2月24日付読売朝刊は「ケ病がバレて 大野博士睨(にら)まる」と書いた。公判が延び延びとなって東京控訴院も弱っているが、「その間には示談になったとか、告訴を取り下げたなどのうわさが伝えられ、小倉家に対しては迫害の投書さえもある。それは全く大野博士の落ち度からきたもので、博士のざんげ生活も大きな疑雲に包まれている」との内容。 「ざんげ生活」は読売が報じたのだから“マッチポンプ”の報道だが、大野博士が診断書を添えて控訴審公判の延期願いを出したが、調べてみると病気ではないことが分かったとした。  こうしたことから考えると、この事件と公判を通じて、事件を小さく収めることを狙って、大野博士の背後に何らかの力が働いている気がしてならない。それが医学界の一部なのか、実業家か政治家なのかは分からないが……。

 1925年3月28日、ようやく開かれた控訴審初公判には被害者の六女が母親と出廷した。「大柄の銘仙の上下を着た」六女が母や書生と一緒に席に腰を下ろしたが「顔色は青白く、唇が小さく震えてハンカチーフを目に当てて泣くので、別室に避けさせる」(3月29日付読売朝刊)ありさま。  今回も「風俗を乱す恐れがある」として傍聴禁止となって審理が進められた。読売の記事には横から撮った六女の写真が添えられている。

控訴審の判決は…

 そして一審判決からちょうど2年たった1925年6月23日の控訴審判決は――。 〈 大野博士判決 一審の懲役六年が 一年になつて大喜び  強姦、傷害、堕胎未遂罪で先に懲役6年の言い渡しを受けた例の医学博士・大野禧一(49)はこれを不服として控訴中であったが、23日午後1時40分、東京控訴院刑事第一号法廷で、高瀬裁判長から強姦、傷害は無罪、堕胎未遂だけに懲役1年の判決言い渡しがあり、大野は非常に喜んで退廷した。〉  6月24日付東朝の記事はこれだけ。他紙とも全部がベタ(1段見出し)記事だ。それだけ人々の間で事件の記憶が薄れ、関心が薄くなっていたということだろう。  なぜ裁判官は性的暴行を無罪と判断したのか。6月26日付読売朝刊には「抗拒不能の状態で姦淫した点は、大野の陳述で、当時六女は黙示のうちに姦淫の承諾があったと信ずるのが相当であり、局部の傷害は証拠が薄弱」とされたとある。抗拒不能の問題はその後も性暴力の裁判でたびたび争点に。  記憶に新しいのは、2017年に福岡県で酔った女性に性的暴行を加えた男性が一審で無罪になった事件。  女性は抗拒不能の状態になっていたが、男性がそれを認識していなかったとし、「故意」が証明されないと判断された。女性活動家らから強い反発が起き、控訴審では「抗拒不能の認識があった」として逆転有罪。  その意味では、現代にも通じる問題をはらんでおり、当時も、新聞はもっとその点に関心を持つべきだったが、記者の側にその認識がなかったのだろう。  6月24日付読売朝刊は、寛大な刑に涙を流す大野博士の妻を取り上げたが、検察側は「事実認定に重大な誤謬があり、懲役1年の刑は失当」として上告。6月29日付読売夕刊の投書欄「斬馬釼(剣)」でも「1年は不服」「言語道断」という声が紹介された。  そしてまた丸1年後の1926(大正15)年6月25日。大審院(現在の最高裁判所)は大野博士に懲役3年を言い渡した。判決文には次のように記載されている。 〈 判示事項 強姦罪の成立  判決要旨 医師がその治療患者たる少女の、自己を信頼するの厚きに乗じ、必要なる施術をなすもののごとく誤信せしめて姦淫したるときは強姦罪成立するものとす〉  6月26日付(25日発行)国民新聞夕刊は言い渡しの場面をこう記述している。 「島田裁判長は泣き暮れている大野博士に『医学博士としての社会的地位を持つ被告がこうした犯罪をなすのは憎むべきであるが、改悛の情顕著であるから特に軽い判決を下したものである』と伝えた」  6月27日付(26日発行)東朝夕刊には社会面最下段の短信に「大野博士服罪」の5行の記事が載った。  その後のことは、雑誌「婦女界」1931年4月号に載った冬木禮之助「身を過(あや)まつた女の行方2『性的無智から悲劇を生んだ小倉〇〇嬢』」(〇〇は六女の名前)という事件読み物に記述がある。六女は1927年に結婚して女児をもうけ、親子3人で幸福な家庭を営んでいるとした。

 大野博士は1928年に出獄。その後も「松倉町の診療所に、擦り切れた背広をまとい、1日百人余の患者を治療し、ざんげの日々を送っている」と書いている。 「大宅壮一選集第10人物群像」(1959年)は「武見太郎論」の中で医師を分類。「“色医”となると、むかし患者の少女を犯した大野禧一という博士が出て、世間に大きなショックを与えたものだが、この人は八十何歳かで、今も健在だという」と書いている。

「性生活の崩壊は文明組織崩壊の一症状」

 ひるがえって、この事件が私たちに教えるものは何だろう。当時は雑誌でも大々的に取り上げられた。「なぜ世論はもっと大野博士糾弾で盛り上がらないのか」と憤慨する意見、当時の「乱れた世相」と結び付ける声……。  特に娘を持つ親の間で危機感が高まり、「私はか(こ)うして我子に性教育を施して居ます」「結婚する娘に親はどんな性的注意が必要でせう(しょう)か」というアンケート結果を載せた雑誌も。 「大野事件は、懸念されていた未婚の女性の性的無知による悲劇として新聞や女性雑誌に大きく取り上げられ、処女の貞操保護を目的に掲げた性教育論が数多く産出されたのである」=太田恭子「大正期の『母親による性教育モデル』の形成」(首都大学東京人文科学研究科「人文学報」2013年)。  そうした“純潔教育”を冷ややかに見る伊藤野枝(関東大震災後に大杉栄とともに殺害された)などは少数意見だった。  それから1世紀。インターネットの普及・拡大もあり、性の知識は世の中に充満している。女性の権利拡張も少しずつ前進しているといえる。しかし、現実の事件を見れば、性をめぐる問題は本質的な論議がほとんど進んでいない気がする。  医学界の体質、医師の倫理はいまも問われ続けている。政治の対応の遅れ、メディアのセンセーショナルな傾向も解消されていない。性をめぐる事件の多発を取り上げた「中央公論」1923年6月号の特集で、ジャーナリスト長谷川如是閑は、性道徳と文化の結び付きに着目。「性の生活の崩壊は文明組織の崩壊そのことの一つの症状にすぎない」と述べた。  当時、この事件の対極のように、都市化が進む中での都会の不良少女グループの存在が問題視されていた。事件の背後に社会と文化の変化が存在していたと考えると、現代にも十分通じるテーマのように思える。 【参考文献】 ▽横山春一「賀川豊彦伝」 新約書房 1950年 ▽大宅壮一「大宅壮一選集第10人物群像」 筑摩書房 1959年

掲載:https://news.yahoo.co.jp/articles/f5f6537f88fc2dfe124633677d46dff3758c617e?page=1

最後に…

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満足度 ★★★★★★

歌うのが好きだからよくサンマルで出会った男性とカラオケに行くけど必ずと言って良いほどムラムラしてキスしてフェラしてしまう自分をどうにかしたい!

名前サラ(31)
職業トリミングサロン
満足度★★★

お酒が好きだから一緒にお酒を飲んでお小遣い貰ってラッキーなバイトと思い登録したけど結局お酒を飲んで酔った勢いでいつもやっちゃてる。でも気持ち良いからOK

名前はるか(25)
職業歯科衛生士
満足度 ★★★★

第6位:在宅系

在宅系で体験された女性の声を参考にして頂いて少しでも興味がありましたら詳細をクリックして下さい。

夜になると急に寂しくなり人と話したくなるのでそんなトーク型のアルバイトを探してたら電話レディのお仕事で私を理解してくれる男性と初めて出会いました。

名前まりや(19)
職業大学生
満足度★★★★

在宅ワークのバイトを探してたら見つけてスマホで週に何回かしてるけどテレビ電話でエロトークしながら見せ合いするの楽しい(´ω`)結構局部の見せ合いはたまらない。

名前亜希(28)
職業医療事務
満足度 ★★★★★★

前からテレフォンエッチに興味があったので思い切って登録してからはドハマリして毎日テレフォンエッチで相互オナニーしています。顔が見えない分凄くエロいんです。

名前あゆ(24)
職業イベントコンパニオン
満足度 ★★★★★★

第7位:出会い系

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メル友からの初めてのセフレが出来たのが嬉しすぎて毎日メールでオナニー画像を送ってもらってます。男性がおっきしているチンポを見ると変に興奮しちゃう。

名前楓(21)
職業大学生
満足度 ★★★★★★

お酒大好きで酔っ払ったらHがしたいのでお酒をおごってくれてHもしてくれる飲み友達が毎回見つかるのでもう出会い系で探さないで良いのでばっちり!

名前なみ(27)
職業OL
満足度 ★★★★

いつも1人でスタバとかカフェ巡りをしていたのでおごってくれる男性が多く見つけられて彼氏もできてラッキー!以外にエロ活だけの方が良い人多いのでおすすめ!

名前ゆきな(25)
職業看護師
満足度★★★★

第8位:アフター系

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カフェ巡りにはまっている私はどうしてもお金を浮かしたくてサンマルの会員さんといつもカフェ巡りしていますがホテルに誘われたら断れない性格から毎回しちゃってます。

名前真美(18)
職業専門学生
満足度★★★★★★

最初は軽い気持ちでお食事デートだけならご飯もおごってもらえるしって事で登録して実際にお会いするとおじさんフェチの私は一目惚れしてそこからずっとセフレ状態です。

名前あずさ(20)
職業コンビニバイト
満足度 ★★★★★★

おねだりして買ってもらえると思い登録して実際に会うとハゲたおじさんが…えっと思ったけど欲しいブランドをおねだりして買ってもらってもう一つ欲しいって言ったら無言でホテルへ…以外にクンニが上手かったからまた会いたい。

名前里美(25)
職業看護師
満足度 ★★★★★★

第9位:モデル系

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元々人に裸を見られるのが好きだったのでじっとやらしく見られてるのにって思うといつもヌードモデルのお仕事の時は濡れて感じてエッチになっちゃいます。

名前桜(27)
職業栄養士
満足度★★★★★★

最初は緊張して恥ずかしかったけど下着になると凄く興奮して可愛いとか綺麗とか褒められたら嬉しくなってついつい裸になっちゃう私はもしかして変態なのかな?!

名前結衣(24)
職業営業事務
満足度 ★★★★★★

緊縛モデルにめっちゃ興味があって応募しました。最初は初めてで緊張しましたが実際に縛られたら興奮して自然と声がもれてそれからはハマってます。濡れ方がはんぱないんです。

名前みき(22)
職業専門学生
満足度 ★★★★★★

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