性感染症「梅毒」の感染者が昨年、茨城県で239人に上り、年間感染者数の過去最多を更新した。現在の調査方法になった1999年以降、200人を超えるのは初めてで、2021年の2倍だ。県や医療機関は「感染の可能性がある人は早めに検査や受診をしてほしい」と呼びかけている。
■週1人が来院
「もう珍しさも感じない」
「土浦泌尿器科クリニック」(土浦市)の石川哲生院長(42)は昨年12月、増加する梅毒患者の現状を語った。同院ではこの1年弱の間に梅毒患者約50人が来院。週に1人ペースで患者が訪れる計算だ。
梅毒は細菌の「梅毒トレポネーマ」が性的な接触で性器や口などの粘膜から感染する性感染症だ。感染から約3週間後に、感染部位に大豆ほどのしこりができる。脚の付け根のリンパ節が腫れることもある。
この初期症状を見落とすと、3か月後には手のひらや足の裏などの皮膚に「バラ疹」と呼ばれる赤い湿疹が出る。ただ、湿疹は自然と症状が消えることもあるため、感染に気付かず進行することもある。
石川院長によると、「ヘルペスのようなものができた」という理由で来院し、血液検査で感染が判明するケースが多いという。放置すれば最悪、脳や心臓に重大な合併症を引き起こすことがある。石川院長は「少しでも思い当たる節があれば、血液検査を受け、治療してほしい」と語る。
■20代が最多
県衛生研究所によると、県内の感染者数は2018年に121人と初めて3桁になった。20年には82人にまで落ち込んだが、それ以降は21年に105人、昨年は239人と急増。男女別の内訳でみると、男性は194人、女性は45人。年代別は20歳代が67人と最多で、40歳代の65人、30歳代の57人が続く。
同研究所が18年10月から20年3月に梅毒患者を対象に行ったアンケート調査によると、感染経路は異性間の性的接触が多くを占め、男性の場合、性風俗店利用者も目立っていた。昨年になって急増した原因ははっきりしていないが、日本性感染症学会の梅毒委員会委員長を務める三鴨広繁・愛知医科大教授は「SNSやマッチングアプリを通じた不特定多数との性交渉が増加しているのではないか」と指摘する。
梅毒は有効な治療法が確立済みの性感染症でもある。治療法には内服薬と筋肉注射の2種類があり、早期であれば、1回の注射で済むことが多いという。注射による治療は昨年1月に解禁されたばかりだ。
県は感染拡大を防ぐため、無料の匿名検査を行っており、21年度は215人が検査を受診した。県は「パートナーが感染した場合など、疑いがある場合は、検査を活用してほしい」としている。
掲載:https://news.yahoo.co.jp/articles/0dfeeccb5808b160f17b009900d3840a293e2053?page=1
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