皆さん はじめまして。PEPEと申します。会社員、ジャズ歌手を経て、現在は男だらけの柔術道場の女将として、人生賭けているオンナです。
さて、柔術道場というと、皆さんはどんなイメージでしょうか?
今では数名のお弟子さんを抱える柔術道場の裏方として日々走り回り、道場経営のサポートから経理に広報、撮影やHP制作まで携わっています。時には、若いお弟子さんのお世話や人生相談まで。
人間万事塞翁が馬とはいいますが、そんな波乱万丈でユニークな私の人生相談。 まだまだ未熟者ではありますが、チラリとお付き合いいただけたら幸いです。
さて、本日のお客様は、 自分より4歳年下の妻と結婚して3年。先日、妻が女性専用風俗に行ったことが発覚。 妻は「寂しかったの。お金を払っているのだから浮気じゃない。体だけの関係だから許して」といいます。 自分も妻が妊娠中に風俗を利用した経緯もあるので、因果応報なのは分かってますが、許せません。 私が妻に歩み寄るべきなのでしょうか?
――ケアレ・スミス 会社経営(40)
ケアレ・スミスさん、ご相談ありがとうございます。 夫婦の離婚問題として持ち上がる定番に、「夫の風俗通いの発覚」というのがありますが、近年では女性が風俗に通う女性用風俗(略して「女風」)というものが話題になっていますね。
コロナ禍になって、マッチングアプリが普及したせいか、「女性用風俗」や「ママ活」などを利用する女性の数は年々増えているらしく、今まではひっそりと存在してきた「女風」というサービスが、業態も多様化し、一部で注目を集めているらしいですね。
今回もいろいろ気になりましたので、女将が出しゃばって調べてみました(笑)。
まず、「女風」というのは、どんなお店かというと、スタッフがお客である女性に対して、エステやマッサージと称しつつ、女性が満足を得られるような性的な行為をエステやマッサージの中で施すお店のことです。 何故、このようなお店がより身近な存在になったかというと、女将の勝手な推測では、コロナ禍での「マスク文化」が一つの要因になってるのかなと思います。
元々、女風に興味があっても、顔バレしちゃうから足を運べなかった女性達が、マスク社会になって顔バレしにくくなり、同時に大胆さを持ち合わせるようになったのかと妄想しています。
なんて、独自の考察ですが、女将的には風俗にハマりやすいのは男性より女性で、女性がハマる方が厄介なのかなと思うのです。
というのも、男性は「心と身体は別物」と考えることができる人が多く、心は特定のパートナーや奥様の元にあっても、身体は違う女性のトコロという器用な棲み分けができる生き物です。
一方で女性はというと、「心と身体を切り離せない人」が圧倒的に多いです。
女性の場合は、一回そのような行為に及ぶと、相手に心を持って行かれてしまう人が多いので、沼から抜けにくいのは、女性の方なのかなと思います。
さらに、女風の場合、「イケメン」×「女性が好むプレイを受けられる」という少女漫画の様な謳い文句を掲げるお店が多いため、一回ハマらせたらなかなか抜け出せない強固なビジネスモデルのように感じます。
そんな女風ですが、利用者というのは、独身の方や今まで経験が無い人も多い一方で、半数近くが「既婚者」といわれているのも驚きです。
それだけ夫婦間の性生活に満足が出来ていない人が多いということなのかもしれませんね。
今回、ご相談者さんは、「妻が妊娠中に風俗を利用した」とおっしゃっていましたが、「妊娠中」という最悪の状況も相まって、奥様の心の中では、「私と同じ気持ちを味わわせてやりたい」といった復讐心が芽生えていたかもしれません。
奥様のお気持ちと、「何故、女風に通い出したか」という動機も重要かもしれません。
男性の場合は、性的な欲求を解消するために利用する人がほとんどだと思いますが、多くの女性の場合は心と身体が繋がっているため、理由がより複雑になります。
中国は春秋時代の呉の将軍・孫武が書いた兵法書『孫子』の一説にはこんな内容が書かれています。
衆樹の動く者は、来るなり。 (木々が動くのは敵が来たから) 衆草の障多き者は、疑なり。 (草を多く覆いかぶせて置いてあるのは、伏兵を疑わせるため) 鳥の起つ者は、伏なり。 (鳥が飛び立つのは、兵が潜伏しているから) 獣の駭く者は、覆なり。 (獣が驚いて走り出して来るのは、敵の奇襲攻撃) 塵高くして鋭き者は、車の来るなり。 (尖った砂塵が高く舞い上がる場合は、戦車部隊が進撃中)
要するに、物事にはすべてそうなる「原因」がある事を考えなければいけない、ということが記されています。 そして、事実の裏には、表面だけでは分かりにくい、「本当の心理」が隠されていることに気づかなければいけません。
今回も、奥様の「寂しかったから」という言葉を鵜呑みにするのではなく、本当の原因は別にあるのかもしれません。 「夜の生活の相性が悪い」とか、「誰にも理解されない自分の気持ちを吐き出したかった」とか、「女性としての『性』を大切にしたい」とか。 女性側の理由というのは、男性よりも細かく複雑な場合が多いので、何故そうなったのかを紐解き、常にアンテナを張り巡らせることも大事です。
そういった小さな不満の蓄積が、今回行動として起こされたわけですが、お互い様といえばお互い様ですし、人間なので過ちを犯すこともありますしね。 同じく、兵法書『孫子』の一説にこんな言葉があります。
「百戦百勝は善の善なる物にあらず、戦わずして人の兵を屈するは善の善なる物なり」
(百戦百勝しても偉くない、戦わないで勝つのが一番だ)
戦争をするには、多額のお金と多くの犠牲が必要になるという考えの元、戦わないで勝てるなら、それが何にも勝ることだという考えです。 離婚というのは、勝ち負けではありませんが、お金も関わりますし、お互いの心も疲弊し、子供達も巻き込んでしまいます。 夫婦関係において、相手と戦わずして屈する唯一の方法というのは、「赦す(ゆるす)」ということかもしれません。 今後も夫婦生活を続けていきたいのであれば、過去の過ちは水に流し、お互いを赦し、歩み寄るという方法もありますね。
それも難しいのであれば、別々の道を歩む方法もありますね。 なんて、柔術女将ごときのお節介ですが、何かのご参考になりますと幸いです。失礼いたします。
【プロフィール】
大学卒業後、北新地にある老舗ジャズクラブ「jazz&bar96」で修行をし上京。会社勤めと音楽活動を軸に、自己の恋愛遍歴を活かしたユニークな執筆活動をおこなう。講談社FORZA STYLE『悪用禁止! 媚薬JAZZの聴かせ方』、『大人の純喫茶ぺぺ』を連載。著書『恋に聴くJAZZ』(2018)を出版。現在は、柔術道場「CARPE DIEM BJJ 芦屋」の女将として日々奮闘中。
掲載:https://news.yahoo.co.jp/articles/23f870d41d9c9fc108e85dbf6623aed920ace215?page=1
私が風俗嬢と遊んでいるサイトをご紹介します!