東京・渋谷道玄坂の風俗店が、公然わいせつ容疑で摘発された。社交飲食店として許可を得ているものの、実態は、「ピンクサロン(ピンサロ)」で、女性従業員による性的サービスが、あえて他の客にも見えるような店の構造だったという。
ボックス席には全裸の2人
今月5日、警視庁保安課などが摘発したのは、道玄坂のピンサロ「スッキリ」だ。摘発時、店の中のボックス席では、20代の女性従業員が、30代の男性客を相手に、性的サービスをしていたという。
当時、2人とも全裸だったとのこと。ボックス席には扉がなく、隣席との仕切りは低くしてあり、性的サービスの様子が通路などから丸見えの状態だった。捜査員は、店の構造として、あえて、他の客からも見えるようにしていたと判断。
店長の関根和平容疑者(29)を含めた男性従業員5人の他に、当該の女性従業員と男性客の合わせて7人をを現行犯逮捕した。容疑は、公然わいせつだった。また、この店は、キャバクラなどに該当する風営法の1号営業の許可しか得ていなかったという。
売り上げ5カ月で1.5億円
にもかかわらず、性的サービスをしていたことになり、保安課などは、名義人の男についても、公然わいせつの「ほう助」容疑で通常逮捕した。今年6月に「社交飲食店でありながら、わいせつなことをしている」との複数の情報提供があり、これまで内偵捜査を進めていたのだった。
摘発された「スッキリ」は、性的サービスをするボックス席が店内に9つ、来店者は1日で150人程度。客引きはしておらず、ホームページやツイッターなどを通じて、客を集めていたという。男性客の半分が20代で、3割を30代が占めていたそうだ。
料金は7000円~18000円。売り上げは、1か月で3000万円程度あったとのこと。今年5月からのおよそ5カ月間で、1億5000万円も稼いでいた計算になる。在籍していた女性従業員は、18歳~25歳のおよそ70人にのぼっていたという。
店の構造上「摘発受けると思っていた」
インターネットを通じて募集し、女子大学生やフリーターなどを中心に採用していたようだ。摘発当日も、15人の女性従業員が働いていたとのこと。月1回、イベントを開催。女性従業員は、秋には運動会、冬にはクリスマスの”衣装”を着て、サービスを行っていたそうだ。風俗店がひしめく道玄坂でも、人気店として知られていたという。
逮捕された8人のうち、女性従業員と男性客は、すでに処分保留で釈放されている。他の6人については、いずれも容疑を認めている。「席の中が見える構造上、摘発を受けると思っていた」「公然わいせつ行為は営業システムの一環だった」「客から要望があれば、全裸になるよう、女性従業員には指導していた」などと供述しているという。
掲載:https://news.yahoo.co.jp/articles/80bf56c8dee8124b56c9531e5c11bdc76b94db7f
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